桂林取材

キンモクセイの精油工場さんを取材させていただきました
担当者
「金木犀」(キンモクセイ)

中国の金木犀

中国では、金木犀の花は「桂花」と呼ばれます。「金木犀の花」と表現する日本と比較すると専用の用語があるわけで、それだけ生活のと関連度が深いのかもしれません。

中国の金木犀の種類を質問してみました:
  • 丹桂 (Red Osmanthus)
  • 金桂 (Golden Osmanthus)
  • 銀桂 (Silver Osmanthus)
  • 四季桂
いろいろありますね。もちろん、植物学の分類上は、まだまだあるはずですが、一般的に流通している金木犀の種類は上記4種類。この中で桂林香料さんが使用する金木犀は「Golden」(金桂)。香りが最も強いとのことです。

日本にも金木犀や銀木犀などの種類がありますが、どれがどれに相当するかわかりますか?

日本の金木犀 = 金桂(きんけい)?

と推測された方が多いのではないでしょうか? 実は、丹桂(たんけい)が日本の金木犀に相当するという説が一般的です。

金桂は花の色彩からすれば日本の薄黄木犀に近いと思われます。ただ金木犀は色彩の点で丹桂に似ていますが、香りの点で金桂に近いので「金木犀 = 丹桂」説には異論も多そうです。

私の想像では日本には金桂が輸入され、現地化の過程で変異を起こし現在の金木犀になったかも?・・・と考えています。ただ、金木犀はそもそも日本原産という説もあってよくわからない状況です。将来のDNAによる検証を待つしかありません。

ところで、上記4種の金木犀のうち日本では珍しいと思われる品種が「四季桂」です。文字通り四季咲きの金木犀で、桂林香料さん会社内に植林されていたので拝見しましたが、花付きが悪く香りも弱く香料としては利用しないとのことでした。