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| ダマスクローズBlog

バラの原種(中東)
バラがもともと出現したエリアは中国南部・ヒマラヤ・ミャンマー周辺と考えられています。

そこから比較的近いアフガニスタン・パキスタン・イランにも原種のバラが多数確認されています。

当然、中東エリアの原種バラは、バラが西方や北方へ、つまりヨーロッパ方面に拡散する課程で重要なバラとなります。


ロサ・フェニキア(Rosa phoenicia)・・・ダマスクローズの香りの祖先


Wikipediaから引用します → 「生育の旺盛なバラで茎に刺が少ない。花は一重の白色でよい香りがする。花弁の先は尖らず凹む。乾いた砂の多い土地を好む。小アジア、中東原産」。

ロサ・フェニキアは、中東原産のバラですが、ヨーロッパのバラに大きな影響を与えました。

ダマスクローズの祖先には、ロサ・フェニキアが関わっていると思われますし、ダマスクローズの香りは、ロサ・フェニキアから受け継がれたものと思われます。

ダマスクローズは、アナトリア半島からシリアにかけての地中海沿岸でロサ・フェニキア(Rosa phoenicia)とロサ・カニナ(Rosa canina)の偶然の自然交配から生まれたと考えられています。


ロサ・フェティダ(Rosa foetida)・・・黄色いバラの祖先


「ロサ・フェティダ(Rosa foetida)は、グルジアのカフカース山脈山麓の丘陵地帯を原産地とするバラ科・バラ属の種」(Wikipedia)。

ロサ・フェティダ(Rosa foetida)の花は、外側が赤またはオレンジで、内側の花びらは黄色を帯びています。

黄色いバラは他にほとんど存在せず、現在の黄色い現代バラの先祖は多かれ少なかれ、ロサ・フェティダ(Rosa foetida)の血統を受け継いだものと思われます。

  • (2017-08-12)

バラの原種(アジア)

バラの原種(中国・ヒマラヤ・ミャンマーのバラ原種)


中国南部・ヒマラヤ山脈・ミャンマーは、世界のバラのそもそもの原産地ではないかと考えられているバラにとって重要エリアです。

このエリアでバラは生まれ姿を変えながらアメリカを含む北半球全体へと拡散していきました。

その後、ヨーロッパに渡ったバラと中国南部・ヒマラヤ山脈・ミャンマーのバラは中世から近代の時代に運ばれ、ヨーロッパのバラと東洋のバラが出会うことで現代バラ(モダンローズ)へと大きな変化を遂げました。

現代バラの祖先となった代表的な品種が、ロサ・キネンシスとロサ・ギガンティアです。

それまでのヨーロッパのバラになかった「ティー系の芳香」「四季咲性」「剣弁」といった特徴がこのとき生まれました。


ロサ・キネンシス(Rosa chinensis)・・・四季咲性


別名、コウシンバラ。特徴は四季咲性。ティーローズ系現代バラの四季咲性は、ロサ・キネンシスに由来するとされる。

芳香は香辛料の香りと言われる。中国・貴州省、湖北省、四川省が原産地と考えられています。

ヨーロッパに渡る前にも中国ではすでに園芸用のバラとして栽培されており、この原種自体には、四季咲性はなかったかもしれません。

花は濃紅色で八重または二重咲。野生種は一重咲。ヨーロッパに渡るとガリカ(Gallica)系のバラと交雑され現代の四季咲き性の現代バラの祖先となりました。


ロサ・ギガンティア(Rosa gigantea)・・・剣弁とティーの芳香


名前が示すとおり巨大な野生種のバラ。バラの中でも最も大きな種で、直径10-15cm程度。ヒマラヤ山脈、ミャンマー北部、中国・雲南省が原産地と考えられています。

つる性。花は白が多く、そのほかクリーム色や黄色。花は一重咲きの中大輪で白色。芳香が特徴。ティーローズ系現代バラの剣弁とティーの香りは、ロサ・ギガンティアに由来するとされる。
  • (2017-08-12)

バラの原種(日本)

バラの原種(日本のバラ原種)


バラの原種は、ヨーロッパ・中東・アジア・アラスカ・北アメリカなど広範囲に拡散していますが、なぜか北半球だけで確認されています。

バラ原種は、200種とも250種とも言われます。種類の数え方の問題もありますので、そのへんは適当な部分はあるかと思います。

バラの品種改良に使用されたバラは、8種類とも10種類とも言われます。案外、種類が限られていることがわかります。

逆に言えば、原種が200種類以上もあるのなら、今までには見なかったような斬新な現代バラが生まれる可能性もありそうですが、そういう研究がなされているかどうか不明です。

下手に新品種を作出したところで、極端に病気に弱かったり環境耐性が弱かったり、ある意味、奇形なバラを人工的に作り出すことにリスクを指摘する意見もあります。


豊富な日本のバラの原種


日本には、案外、バラの原種が多く自生している、実はバラ大国。

日本自生するバラ原生種:

  • ・ノイバラ(Rosa mulitiflora)・・・ポリアンサ系つるバラの原種。ミニバラ、フロリバンダ
  • ・テリハノイバラ(照葉野茨、Rosa luciae)・・・ツルバラの元祖
  • ・サンショウバラ
  • ・ツクシイバラ
  • ・フジイバラ
  • ・タカネイバラ
  • ・ハマナシ/ハマナス(Rosa rugosa)
  • ・ミヤコイバラ
  • ・ヤブイバラ
  • ・ヤマイバラ
  • ・モリイバラ


  • (2017-08-12)

害虫対策

ダマスクローズの害虫対策


ダマスクローズは、甘い香りが特徴。その甘い香りにに誘われて、コガネムシやアリが絶え間なくやってきます。虫たちにとっておいしい植物なんですね。


ダマスクローズにやってくるムシの種


ダマスクローズを好む害虫はたくさんあります。これらの害虫は、花をつける植物全般的に被害を与えます。

ダマスクローズだけを好むという害虫は聞いたことがありませんが、温暖湿潤な日本では、特にコガネムシ・アブラムシには手を焼きます。


  • コガネムシ
  • アブラムシ
  • チュウレンジバチ幼虫
  • スリップス(アザミウマ)
  • バラゾウムシ
  • ハダニ
  • カミキリムシ
  • カイガラムシ



対策


ここでは化学的な農薬は掲載しておりません。自然界にある物質での対策です。

無農薬・有機栽培方式ですが、農薬・化学肥料のような劇的効果はないことは仕方ありません。

●竹酢液・木酢液・・・木炭や竹炭の生産時にでる煙から生成します。具体的には、煙の成分を冷却して得ます。

水分が約90%で、残りの約10%のうち約5%が酢酸で、その他アルコール類、エステル類、フェノール類等、約200種類に及ぶ有機成分が含まれています。

なぜか殺菌効果があり、またムシたちの忌避行動を起こさせます(殺虫効果がある場合もあります)

●エッセンシャルオイル・・・エッセンシャルオイルは、植物が生成する芳香性のオイルですが、これは竹酢液・木酢液同様、殺菌効果があり、またムシたちの忌避行動を起こさせます(殺虫効果がある場合もあります)。

  • (2017-08-12)

ダマスクローズの北半球と南半球

現代バラとオールドローズの境目は、ちょっと微妙


1867年作出のバラ「ラ・フランス」以降を「モダンローズ」、それ以前のバラを「オールドローズ」と呼ぶことが一般的ですが、実は研究者の間でも意見は様々。

というのは、17世紀には、中国のロサ・キネンシスや日本のバラ(ノイバラと思われる)など東洋のバラが、ヨーロッパにもたらされた時点で品種改良が始まっていました。

また、1800年頃、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌが、マルメゾン宮殿にて世界中のバラの収集と品種改良を行っており、多くのハイブリッド・ローズが作出されていたと考えられます。

1812年のNoisette(ノアゼット)、1817年のBourbon(ブルボン)は、なんとなく現代バラのイメージですよね。

1867年の「ラ・フランス」を境界線にする案はNPO「アメリカバラ協会」(ARS、American Rose Society、アメリカン・ローズ・ソサエティー)が発表したことで、世界に広まったと考えられます。

しかし、1800年代のはじめには現代バラと言えるようなバラが出現していたというのが実情かもしれません。


原種バラ(ワイルドローズ、スピーシーズローズ)とは?


ダマスクローズは、バラの原種の一つです。ところで、「原種」って何でしょうか?

一言で言えば、人為的な改良などが施されていない種類の植物を指します。

自然環境の元で原種同士が交配しても、それが人の手に寄らない限り、それらもやはり「原種」になります。もっと詳しくは、Wikipediaから引用します。

--------------(引用)--------------

品種改良や種間交配が行われて園芸品種が作られた場合に、野生種(Wild species)をさしてこう呼ぶ。

栽培種が改良される前の、野生のときのままのもの。また、全く改良されていない植物のことを言う。

改良種(交配種)に比べると、花や果実が貧弱だったり、花の色がくすんでいたり、花付きがまばらあるいは一時期しか咲かないなど、改良種に比べて劣る部分が多いが、丈が低く、野趣に富んでいることから、原種を愛好する人もいる。

国外の草花でも、原種やそれに近いものは山野草として流通する例もある。

チューリップの原種は、花は小さいが、花弁が非常に長いもの、葉に模様があるなどのものがあり、また、シクラメンの原種は鉢物になっている園芸種に比べて丈夫で、香りのあるものもある。

バラの原種は、四季咲き性こそないが、花も立派で豊か芳香を持つものがかなりある。

また、一般に栽培種より様々な悪条件に耐える性質が強く、そのため、これをあらためて品種改良の素材とする、あるいは交配親とするなどの例もある。

一般に、品種改良は、その過程で特定の性質のものだけを選び出すため、原種の持つ遺伝子の多様性を著しく失う傾向がある。そのため、新しい性質を求める場合には原種から探すのが効果的な場合も多い。

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バラの原種は200種類


バラの原種は、約200種類と言われています。

すべて「北半球」で生育し、「南半球」にはもともと原種バラは生育していなかったと考えられています。

その理由は不明ですが、もしかしたらヒマラヤあたりで生まれたバラが世界中に拡散する課程で、その当時北半球と南半球は繋がっている部分がなかったのかもしれません。

プレートテクトニクス(プレート理論)では大陸は常に移動しているそうなので、たまたま繋がっていない時代にバラは南に行けなかったかも?なお、人々の移動が簡単な現在では南半球にも様々なバラが生育していることは言うまでもありません。

日本にもバラの原種は数種類あります・・・ハマナス(ハナマシ、Rosa Rugosa)、タカネバラ、テリハノイバラ。これらは現在バラの祖先として重要な役割を話しています。

  • (2017-08-12)

神代植物公園のローズ

「野生種・オールドローズ園」のダマスクローズ


神代植物公園は、東京都調布市にある都立公園です。

都内最大のバラ園として有名で、バラのコンクール作品が栽培や展示で都内・及び日本中のバラファンを集める公立の公園です。

とくに特筆すべきところは、原種の保存にも力を入れられている点です。

神代植物公園には「野生種・オールドローズ園」コーナーが常設されており、ここではダマスクローズがたくさん植えられています。

毎年5月上旬にはダマスクローズの生の豊艶な香りを楽しむことができます。


「野生種・オールドローズ園」の説明文


このコーナーには看板があり説明文があります。このように書かれています:

「バラの野生種は北半球に約200種あると言われています。

一方、栽培腹は紀元前にさかのぼる長い改良の歴史を持っていますが、完全な四季咲性のバラが作出された1867年を境に、それ以前のバラをオールドローズ、それ以降のバラを現代バラと呼んでいます。

このバラ園は現代バラを作出する上で重要な役割を果たした野生種やオールドローズを展示しています。なお、ここに展示したバラは育種家の鈴木省三氏が収集したものです。」


貴重なコレクション


バラは北半球ユーラシア大陸を中心に広く分布します。

世界で約120~200種ほどの原種があるとされます。そのうち、約8種の原種バラが、複雑に交配されて、多くのバラの園芸品種が作られてきました。

この「野生種・オールドローズ園」には世界の野生種バラの約40種のバラが展示されており、世界的にも大変貴重なコレクションになっています。

  • (2017-08-12)
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