コンシンのチャ、緑茶のフットケア(足コスメ) 製品コンセプト
●緑茶スキンケア
緑茶の持つ殺菌効果や消臭効果に人気が高まっています。私たち日本人にはとても身近な食材で、日本中で生産されているお茶にそういう効果があることがわかれば、国産茶葉を使っていろいろやりたい!・・・と人気が高まることは自然なことですね。
しかも、地産地消型。遠い海外からエネルギーをかけて運んでくる必要もなく環境の時代に合った素材です。
緑茶は飲料としてだけでなく、サプリメント・健康食品としても多用されるようになってきました。
そして、ついに化粧品原料としても緑茶が利用されるようになってきました。
20mLチューブ(製品版)と2mLアルミパウチ(無料配布版)
●緑茶に含まれる成分
緑茶には凄い成分が含まれています!
緑茶カテキン、カフェイン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、テアニン・・・栄養素がキラ星のように。特に緑茶カテキンは、アンチエイジングの特効薬である抗酸化力が強いことで有名です。
●アンチエイジング的に凄い!緑茶カテキン
緑茶カテキンの効用や作用は研究者によって様々な研究報告がありすべての作用は解明されていませんが、一般的に下記ような作用が上げられます。
- 抗酸化作用(活性酸素消去作用)
- 抗菌作用
- 消臭作用
- コレステロール上昇抑制作用
- 血糖上昇抑制作用
- 血圧上昇抑制作用
- 抗腫瘍作用
- 抗アレルギー作用
「抗菌作用」や「消臭作用」を除くとすべてアンチエイジングととっても関係深い働き。つまり生活習慣病とも関連が深く、お茶を飲む習慣が私たちの生活と健康にどれくらい貢献していたか、今さらながら驚かされます。
●ポリフェノールとは?
緑茶カテキンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦みの総称であり、現在5000種類が発見されています。
フランス人はチーズやバターなど世界中で最も動物性脂肪を大量に摂取している人々ですが、それらに起因して発生しがちな動脈硬化や心臓病の発生率が低いことで有名です。
●フレンチ・パラドックス
脳内血管に起因する脳卒中の発生率も少なくなぜなんだろうと長年医学界のナゾでした。別名「フレンチ・パラドックス」(フランスの奇跡)。動脈硬化や血管疾病はアンチエイジングと関わり合いが深い病気です。
●世紀末のポリフェノール・ブーム
「フレンチ・パラドックス」の謎解きはフランス人が飲む赤ワインに含まれるポリフェノールにあることが解明され(1990年代初頭)、それ以降世界的な赤ワインブーム、そしてポリフェノールブームが巻き起こりました。
●2000年代の緑茶カテキン・ブーム
ポリフェノール・ブームに引きずれるように様々なポリフェノールが脚光を浴びてきています。緑茶カテキンはその代表例です。
人気のポリフェノール
- 緑茶カテキン・・・殺菌作用、抗酸化作用、アンチエイジング
- アントシアニン・・・肝機能向上、目の疲労回復、アンチエイジング
- タンニン・・・殺菌作用、抗酸化作用、アンチエイジング
- イソフラボン・・・女性ホルモンのエストロゲンと似た機能。アンチエイジング
●カラダに渇!カフェイン
コーヒーに代表されるカフェインはお茶にも含まれます。一般に飲用する場合、下記の順でカフェイン含有量が大きいとされます。
ただし、緑茶も粉茶のように葉っぱを食べてしまうような場合コーヒーにまさると言われます。
また同じ緑茶でも芽に近い葉っぱにより多くのカフェインが含まれており、下の方の葉っぱや茎にはカフェイン含有量は少ないとされます。
[コーヒー]>[紅茶]>[緑茶]
カフェインの作用
- 交感神経興奮作用・・・自律神経システムのうち、血圧の上昇や心筋の収縮や活動的な促進する交感神経系の興奮を誘う。アドレナリン系。
- 覚醒作用
- 利尿作用
●旨味成分アミノ酸:テアニン
アミノ酸の一種。お茶のうま味成分です。玉露など上級のお茶の葉により多く含まれています。
テアニンは多くの植物に含まれているわけでなく、チャノキ(カメリア・シネンシス)からしか発見されていないお茶特有の成分。テアニンをチャノキが合成する理由は解明されていませんが、地中の窒素成分有効利用にあるという説があります。
テアニンは旨味だけでなく、脳内神経伝達物質ドーパミンを増やしリラックス効果をもたらすとされます。よって催眠効果もあるとされます。今後の研究が期待される成分です。
●ビタミン
緑茶にはビタミンC、ビタミンE、ビタミンBなどが含まれています。ビタミン類の効果については多くの情報が出回っていますのでここでは割愛させていただきます。
●スキンケアに茶葉を入れろ!
緑茶にはこのようにすばらしい成分がいっぱい。特に緑茶カテキンは化粧品原料としても魅力的です。緑茶を配合したスキンケアが「コンシンのチャ」です。香水メーカーが制作するスキンケアです。香りを大切にしました。
●抹茶のような緑色
今まで緑茶化粧品が少なかった理由は、有効成分緑茶カテキンの安定性に問題があったためです。しかし、近年、茶葉を粉砕しオイルに溶かし込んだだけの茶葉オイルが化粧品原料メーカーさんによって開発されました(特許技術)。
●茶葉オイルの利点
この原料は酸化され破壊されやすい緑茶カテキンを安定的に化粧品に中に配合することを可能にしました。
●茶葉オイルの欠点
茶葉がそのまま粉砕されただけの原料なので「抹茶のように鮮やかな緑色」をしています。お茶らしいといえば、お茶らしいのですが、化粧品原料としては「白色」か「透明」がベスト。色の付いた化粧品原料はとっても使いにくいことが難点です。
実際、サンプルを試されたお客様からの投書でも「見た目が気持ち悪い~!」というものがありました。
●フットケア(足コスメ)用化粧品
フェイス用化粧品は、やはり「白色」か「透明」が常識。
原料の色についての思い出ですが、実は2年前、抗酸化力が地上最強の部類に入る「アスタキサンチン」という天然色素を使ったチューインガムとスキンケアの開発を計画したことがありました。これが真っ赤な原料。
どう加工しても、どう処方しても配合する基材を真っ赤に染めます。しかもくすんだ暗い赤。化粧品原料としては本当に使いにくいものがあります。
緑茶の緑(クロロフィル)はどうでしょうか?
私自身、緑茶オイルのフェイス・ジェルやフェイス・クリームを試作して顔に塗ってみましたが、これが笑える緑オジサン。鏡に映る自分はアマガエルか火星人のようでした。
社内の開発会議で、今期のフェイス用化粧品開発は断念し、フットケア(足コスメ)用化粧品に特化することにしました。緑茶カテキンの抗菌作用や消臭作用を考えると、足の裏の保湿を保ちながら足下のニオイや蒸れには効果的な化粧品ができそうだと判断したためです。
●清涼感を演出するためのメントール
すべてのスキンケアに求められるもっとも基本的な機能は保湿です。この機能は当然の機能として、プラス、部分ケアであるフットケア(足コスメ)に求められる機能として特に清涼感は外せません。この清涼感は定番のメントールで演出することにしました。清涼感=メントールは定石ですね。
●香り付け 精油(精油)
「緑茶」というナチュラルな原料に合う香りは、やはり「精油」(精油)です。緑茶オイルはそのままでは、そのままお茶の香り・匂い。緑茶の香り・匂いに合う精油を調べるために様々な精油がテストされました。
また緑茶の香りに合うだけでなく基材臭の程よいマスキングになることも重要。この場合、基材とはグリセリンなどのジェル本体。当社が使用しているグリセリンはヤシ油由来のグリセリンですが、天然成分にもかかわらずそのままの匂いではケミカル臭をイメージさますのでこの辺をカバーする香り付けは大切です。
以上の条件を加味して直感的に「ローズマリー」が第一候補に挙げられました。しかし、試作し官能テストを行うと、緑茶オイルの香りとローズマリーのクールな香りは抜群の相性ながら「普通」過ぎました。普通と言ってしまえばローズマリーに大変失礼になりますが、抜群の相性ゆえによくある香りで優等生的です。
緑茶自身が菓子や食べ物を連想させる香りなだけにミルクのような香りに合わせて「グルマン系に攻める」という意見もありましたが、熱を持ちがちな足下や足の裏にはキリリと清涼感と清潔感がある香りが似合いそうです。「レモン」のような柑橘系や、「カモミール」など薬草感溢れる香りが候補に挙がりました。
以上のような試行錯誤の結果、ついに沖縄の月桃精油が選ばれました。
沖縄に繁るハーブ・月桃の葉っぱや茎から水蒸気蒸留法で抽出された天然100%の精油は力強く、独特の香り立ちで、好き嫌いが分かれますが、グンと個性的になりました。
緑茶スキンケア試作中(沖縄産月桃の精油)