銀(シルバー)の強力な抗菌効果

銀(シルバー)に抗菌効果・殺菌作用があることは、人類の長い歴史の中で経験的に知られていました。

たとえば、イエスが最後の晩餐で「これは私の血である」と言って弟子たちにワインを分け与える"聖杯"は銀製であったとされます。その後のキリスト教では聖杯は神聖なものと見なされてきました。

イエスにまつわる歴史がその理由ですが、聖杯に入れられた水や飲み物は腐敗しにくいという実用上の理由も、神聖なものとして感じられた原因かもしれません。

銀(シルバー)が、抗菌剤として科学的に研究されるようになるには、細菌の発見まで待つ必要がありました。細菌学は、1800年代の後半ロベルト・コッホによる炭疽菌の発見からとされます。

その後、微生物学が急速に隆盛を迎えますが、同時に銀の抗菌効果が知られるようになり、また科学的研究がされるようになりました。

1900年代の前半、ヨーロッパの国々では水道水の殺菌が、銀イオンで行われるほど、銀の抗菌効果と安全性は認められるようになりました(現在では、水道水の細菌対策は、銀でなく世界的に塩素とオゾンが多いかと思われます)。

銀(シルバー)の強力な抗菌効果

銀の容器に抗菌作用があることはよく知られていますが、その原因は銀から微量に溶け出す銀イオンや銀から微量に溶け出したナノレベルの銀原子のおかげとされます。

「微量」とは、たとえば、仮に0.001ppmと言ったレベルとすると、パーセンテージにすれば「0.000001%」。銀イオンは、ほぼ存在しない(極限的にゼロ)と見なしても良いレベルと思いますが、これでも一定の殺菌作用が認められます。

銀(シルバー)の安全性

銀にはこのように微量で強力な殺菌作用がありますが、反面、銀は非常に安定した金属とされ、その不活性な性質上、人や動植物に対して毒性をほとんど示しません。

銀は、体内に入ったり皮膚に触れたりしても生理作用を示さず、アレルギーを発症するケースも非常に少ないことが知られています。

金属アレルギーを起こしやすいものは、一般にニッケル、コバルト、クロムなどです。一方、銀(シルバー)・金(ゴールド)・白金(プラチナ)などの貴金属は、化学的に安定しておりアレルゲンにはなりにくいのです。

しかし、貴金属宝飾類は合金である場合が多く、その合金成分としてニッケルなどが使われるとアレルギーの原因となりやすくなります。シルバーやゴールドのピアスでアレルギーを発症するケースがたまにありますが、そういう背景が考えられます。

「銀」と「水銀」は別物

「銀」と「水銀」は日本語名が似ているので誤解しがちですが、全く別物です。英語では、銀はSilver(シルバー)、水銀はMercury(マーキュリー)。元素記号も別々(銀=Ag、水銀=Hg)。違う物質です。

銀による市販の抗菌防臭製品

銀の抗菌効果を利用した消臭・防臭商品が、数多く商品化され市販されています。

すでに数多く商品化された銀抗菌剤市場で、なぜ今さら銀の抗菌防臭剤の商品化を私たちは企てたのでしょうか?

当社が市場調査した範囲では、市販製品は、ニオイを消すための製品なのに、他のニオイ(とくにケミカルなニオイになる傾向がある)が残るように設計されているものが大半でした。

市販製品のほとんどに香料が添加され、私たち自身が、非常に使いにくいことが商品開発の発端で、商品開発の動機です。「香料なしの銀による抗菌防臭製品」を開発・商品化することにしました。



触れることで殺菌効果が高まる

カビや細菌などの微生物を銀イオンが殺菌できる詳しいメカニズムは未だ不明ですが、ナノシルバーや銀イオンが“菌に触れる”ことが重要です。

銀イオンをスプレーすると「点で」銀イオン水が散らばります。微細な菌からみれば突然、巨大な池が周囲に多数できてしまったような光景でしょう。池の水に触れると死ぬけれど、触れなければOKな状態です。

この観点からすればスプレーよりも、ぞうきんなどの布やティッシュなどにスプレーして「面で」拭き取った方が抗菌には効果的と推測されます。

タバコのニオイにも効くの?

タバコのニオイは、ヤニ(植物の含まれる様々な重い油類)が原因です。これが原因なら、細菌類を攻撃する銀イオンでは、タバコ臭のニオイ消し効果はないはずです。

「消臭」と「防臭」の違い

ニオイを除去する製品を消臭剤といいますが、実はこの分野、細かくカテゴリー分けされます。

  • ・「消臭剤」
  • ・「防臭剤」
  • ・「脱臭剤」
  • ・「芳香剤」

消臭剤

・消臭剤は、ニオイ分子を分解や包囲して無臭化を行うモノ。

近年の消臭剤は、最先端分子工学の技術が応用されたハイテク製品です。ただ、すでに空間に広く薄く拡散済みの悪臭は、どんなに優れた消臭剤でも、そもそも悪臭分子の補足が大変です。市販の消臭剤が今ひとつ効かないと感じられる大きな要因です。

防臭剤

・防臭剤は、ニオイの無臭化を目標とせず、ニオイの発生源をコントロールしよういうコンセプト。

ニオイ発生源は、多くの場合、細菌による腐敗などが多いので、実質、抗菌剤が多いでしょう。ギャラクシー・スプレーはこのタイプでず。欠点は、すでにできてしまったニオイには効果が期待できません。

脱臭剤

・脱臭剤は、活性炭など他の物質にニオイ分子を物理的に閉じ込める方式。

一方向に流れる水流や気流中の成分補足に効果的ですが、こちらも悪臭が空間に広く薄く拡散済みで対流しない空間では、効率的ではありません。

芳香剤

・芳香剤は、ニオイを消すことよりも他の香りでマスキングするもの。

効果は薄く消臭剤としては微妙ですが、ある意味重要です。本当の消臭効果しかない消臭剤だと、効いたかどうかわかりにくい。

ですので、芳香剤で、ほんおり、それらしき香りを入れることで、"消臭剤が働いている"という心理的な効果を与えることが期待されます。私が考える消臭剤は、この部分は不要と思いますが、多くの大企業様の発想は違うようです。

単機能でないハイブリッド消臭剤

このように一口に消臭といっても様々な方式があります。市販されている消臭剤のほとんどは、これらどれかの機能一つだけを果たしているわけではありません。通常、これらの機能をいくつか取り入れたハイブリッド型になっています。

現在、開発中のギャラクシー・スプレーも、主力は「防臭」にし「消臭」のサイド機能を入れたいと考えています。ただし、ギャラクシー・スプレーに「芳香」は入れない予定です。

銀防臭剤の効果的な対象とそうでない対象

銀スプレーは、ニオイ発生源となる細菌をコントロールすることがコンセプト。厳密には「消臭剤」でなく「防臭剤」と言うべきです。

劇的な効果・・・トイレ・下駄箱・ペットのマット

これらは、もやーっとしたニオイが漂うエリア。銀スプレーを空間や便器や靴などの対象物に数噴きすると数分で効果が感じられます。

可能ならスプレーでなく、雑巾などで対象物を拭くとさらに効果的です。スプレーが「点攻め」なら、拭き掃除は「面攻め」ですので。あと、料理のニオイが残りがちなホットプレート、換気扇のフードなどにも効果あり!というレポートをいただきました。

また、生乾きの洗濯物、「ニオイがしなくなりました」というレポートも。これはニオイがし始めてスプレーするのではなく、干したときに予防として軽くスプレーすると効果的です。

それなりの効果・・・排水溝、生ゴミ

理論的には、このへんにも劇的な効果がありますが、残念ながら「それなりの効果」という感触が多かったようです。排水溝は奥に深いので、銀スプレーが届かないという事情があります。ニオイは奥の方から上がってくるので、今ひとつです。

しかも、もし水が流れると銀濃度は、そのたびに薄くなり、効果が発揮できなくなります。また、生ゴミはターゲットが多すぎることが考えられるます。表面だけのスプレーでは間に合わない。このへんは効果ありながらも劇的効果には至らないと思われます。

残念な効果・・・ニオイが染みついた服やソファー

たとえば、カーテンやソファーに染みついたニオイ。

すでにニオイが服などに染み付いた場合は、残念ながら銀スプレーは力不足です。ニオイが染みついたカーテンやソファーも同じです。また、タバコのヤニ臭も同じです。



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