ローズウォーター
ローズウォーター
エッセンシャル・オイルの教科書にはローズウォーターのことを「ローズオイルを蒸留する際、副産物として残る水」と書かれているかもしれません。
それは事実ですが、この蒸留所さんでは副産物ではなくローズウォーターだけの精製を目的にローズウォーターを生産していました。
しかもダブル蒸留法(cohobation)というブルガリア独特の蒸留法が採用されています。
F氏の話によるとローズオイルには強力な殺菌作用があり、また耐酸化力が強いので扱いやすいが、ローズウォーターは細菌発生のリスクにさらされており、化学工場のような全自動の設備が必要とのことです。
大きな投資をされていることを伺わせる設備でした。
F氏は、世界がローズオイルばかりに注目し、ローズウォーターが忘れられがちであることを嘆かれていました。
現地ではお肌を元気にする化粧水として、また肝臓や胃腸に効くクスリとして飲まれたり料理に使用されていますが、日本での使い途はイマイチ。
良質な現地の地下水から採れる水と無農薬で最高のブルガリアローズから精製されるローズウォーター。
ゴールドよりも高価なローズオイルばかりに目を向けずにローズウォーターによる商品開発も大切なテーマと感じ入りました。
- (2017-08-12)
<< 世界との競争< | >失われた経験とスキル >>