神代植物公園のローズ
「野生種・オールドローズ園」のダマスクローズ
神代植物公園は、東京都調布市にある都立公園です。
都内最大のバラ園として有名で、バラのコンクール作品が栽培や展示で都内・及び日本中のバラファンを集める公立の公園です。
とくに特筆すべきところは、原種の保存にも力を入れられている点です。
神代植物公園には「野生種・オールドローズ園」コーナーが常設されており、ここではダマスクローズがたくさん植えられています。
毎年5月上旬にはダマスクローズの生の豊艶な香りを楽しむことができます。
「野生種・オールドローズ園」の説明文
このコーナーには看板があり説明文があります。このように書かれています:
「バラの野生種は北半球に約200種あると言われています。
一方、栽培腹は紀元前にさかのぼる長い改良の歴史を持っていますが、完全な四季咲性のバラが作出された1867年を境に、それ以前のバラをオールドローズ、それ以降のバラを現代バラと呼んでいます。
このバラ園は現代バラを作出する上で重要な役割を果たした野生種やオールドローズを展示しています。なお、ここに展示したバラは育種家の鈴木省三氏が収集したものです。」
貴重なコレクション
バラは北半球ユーラシア大陸を中心に広く分布します。
世界で約120~200種ほどの原種があるとされます。そのうち、約8種の原種バラが、複雑に交配されて、多くのバラの園芸品種が作られてきました。
この「野生種・オールドローズ園」には世界の野生種バラの約40種のバラが展示されており、世界的にも大変貴重なコレクションになっています。
- (2017-08-12)
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